「音楽」と言えば、家でシャワーを浴びている時などに、壊れたジュースボックスのように、本人の意思とは関係なく頭の中で「音楽」が聴こえることがある。直近一週間の食事の内容を思い出すのにも結構時間がかかるはずで、なんとなく聴いたメロディーを覚えているというのは自分にとってかなり不思議なことである。(本人の意思とは関係ないので、そのメロディーがなんだったのか?考え込むこともある。)
若い頃 、コードでギターが弾けるようになるために、休日にギターを習ったことがあった。先生から、「ギターをただボロンボロンと鳴らすのではなく、頭のなかでも曲を鳴らしながら弾かないとダメだ」と言われたが、あまりピンとこなかった。その意味がこの年齢になってわかるようになったということである。
健康診断で血圧が高めに出たり、不摂生で太ったりしたりしたことがたぶんきっかけで、たまに家の近くの川の土手をジョギングするようになった。金哲彦さんの「体幹」ウォーキングという本で体の動かし方を学んだ。正確にはウォーキングだが、書かれている内容の通りに体が動かせるようになると足が比較的前に出やすくなる。ある程度できるようなると、あとはリズム感よく体を動かすことだけを意識する。そうすると走る機械になった感覚でかなり長い距離をジョギングすることができる。あくまでジョギングのスピードで走っているだけなので、ランナーに追い抜かれることも多い。それでも普段の生活では考えられない距離を自分の感覚で走ることができる事は自信になる。