出会いのはなし

少女は泣きながら目を覚ました ひとりぼっちで
鏡に話しかけてる同じ毎日 同じ白い顔

少年はポケットにナイフしのばせて くちびるかみしめる
汚れたシャツのえりもと いつもの朝といつものいらだち

出会えない ふたりのrelation
街角で今 すれ違ってゆく
捜してる お互いのaffection
めぐり会えたら 何かが変わるのに

~中略~

人はそれぞれの暮しの中 流されそうになる
一億分の一の偶然を知らずに 今を生きてゆく

       引用: 曲名:Humansystem 歌詞 :小室みつ子 年:1987年

TMネットワークのHumansystemという曲の歌詞である。この曲は、「出会おうよ」という前向きな曲にも聴こえるが、どちらかと言うと現実には出会えない若い男女の葛藤をうまく表現した曲に思える。

ちなみに、relationの直訳→関係、affectionの直訳→愛情である。

一般的には「出会うのも大変だが出会ったあとも大変だ」という意見の人も多くあまり話題にはならないテーマなのかもしれない。

しかし、今も昔も出会う機会の少ない若者はかなりいるはずで、優しい歌詞に思える。

異性が近づいてこないのは、モテてないからと考えた方がいいのも現実である。